ソフトバンクが固定電話に参入
孫社長率いるソフトバンク傘下の日本テレコムが、「おとくライン」のサービス名で固定電話市場に参入することになった。「これまでNTT東西が独占していた加入電話の基本料金を取りにいく」、「日本テレコムの買収はそのためである」と勇ましい。それによれば、加入電話の基本料金はNTT東西より月額100円安く、県外通話料金もNTTコミュニケーションより50~50%安くなるという。
ただ、このサービスは、IPネットワーク網を利用するのではなく交換機を利用して実現される。そのねらいは、基本料金を下げることによりユーザーを取り込み、従来NTT東西が提供してきた「プッシュ回線」、「ダイヤルイン」等の付加サービスを提供することにより収益確保を図ろうとするものである。
このためには、IP電話網ではなく従来の回線交換機を利用する必要があり、各発信J者宅から最寄のNTT交換局まではNTT東西の回線を借用し、NTT局舎内で日本テレコムの回線交換網につなぎこみ、受信者側の最寄のNTT交換局から再びNTT東西の回線を借用して最終的にユーザー宅までの電話交換網を構築することになる。
この仕組みは、一見新しいそうに見えるが、何の事はない、いわば一昔前の交換機技術を利用しNTTのインフラに乗っかったサービスである。NTTのインフラが維持されていることが大前提になったサービスである。
これって、よく考えると、極めて虫の良い話ではないか。NTTより安い料金を提示しNTTから顧客を奪うと言う、それは競争社会であるから反対はしないが、それによりNTTの経営が苦しくなり加入者宅をつなぐNTT回線が維持できなくなれば、このサービスそのものが成り立たなくなるのである。いかにも孫社長らしいやり方ではある。


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